翌日、アスカは久々に早い時間に帰宅していた。バーのバイトは休みだった。アスカのいつもより早い帰宅にシンゴは驚きながらも嬉しそうに彼女を出迎えた。
「お疲れ様。もうお風呂沸いてるよ」
笑顔で言うシンゴに対し、アスカはそっけなく「お風呂入って来る」と言って、脱いだコートをシンゴに預けると、バスルームへと向かった。シンゴはアスカのコートを受け取ると、彼女の遠くなる後ろ姿を黙って見送る。バスルームのドアの奥へとアスカの姿が消えた瞬間、シンゴの口からは溜め息が漏れた。
擦れ違いが重さを増していくことにシンゴはなす術もなく、立ち尽くす。ふいに過去の記憶が頭を過った。お世辞にも楽しい記憶とは言い難い。出来れば、今思い出すのは避けたい記憶だ。
シンゴはアスカと結婚する前、結婚していたことがあった。勿論、アスカと出会った頃は独身だったし、倫理に反するような付き合いはしていない。そもそも、不倫なんて度胸のいることをシンゴが出来るわけなどなかった。シンゴはまた自分が離婚へと向かっているような気がして、仕方がない。前の離婚の時もこんな感じの前兆があったな、とどこか他人事のように思い出していた。
みなさん、こんにちは。
森野はにぃです。
本日、「ワンダー」49話が配信されました。
もうすぐバレンタインデーなんだなー、と
いろんなメールが来る度に思うのですが、
皆さんはもう用意していますでしょうか?
私は自分用にもしっかり購入しました!
この時期はおいしいチョコレートがたくさん手に入るので、
ウハウハしながら、デパートを巡るのも楽しみの1つです(笑)
さて、次回はなんと50回!
案外、あっという間なんだなー、とちょっぴり驚いています☆
次回50話もよろしくお願いします☆
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、「サークル○サークル」49話が配信されました。
最近、生活サイクルが乱れまくりです。
今日もさっき起きました……。
そんな私に占いが一言。
「規則正しい生活を心がけて」
ちゃんと0時くらいには寝る生活に戻したいと思います(笑)
さて、番外編「ドライフルーツ・シンキング~マンゴーな過去に~」はもう読んでい
ただけたでしょうか?
作家のシンゴの視点で語られるアスカとのなれ初めや、
シンゴが考えていることを物書きとして描いている、というお話です。
全10回となっておりますので、ぜひこちらも併せてご覧下さい☆
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次回、50話もよろしくお願い致します☆
ただバーに飲みに来て終わり、なんて子供じみた関係のはずがない。むしろ、ヒサシは大人の関係を望んでいるに違いない。第一、マキコは今妊娠中なのだ。妊娠中にセックスが出来ないわけではなかったが、ある程度落ち着いてからしかすることは出来ないし、身体のことを考えたら、マキコは嫌がるかもしれない。そう考えると、辻褄が合うような気がしていた。
ヒサシがいつも連れてくる女が違うのは、違う女で楽しんでいるのか、それともアスカの想像したこととは真逆のこと――つまり、テクニック不足で同じ女を二度抱けないか、のどちらかだろう。
そこまで考えて、アスカはふとマキコの依頼内容を思い出した。「主人とその不倫相手を別れさせたいんです!」とマキコは言っていた。不倫相手、と断定するからには、一度だけの関係ではないということだろう。そうなると、その女だけはヒサシにハマったということになる。よっぽどの場合を除いて、何人もの女に愛想を尽かされるような男に女がハマる確率は低い。そうなると、テクニック不足ではない、ということになり、やはり最初にアスカが立てた仮説が有力だということになる。ただその場合、どうして1人を除いて、一度きりなのか、ということが腑に落ちない。
アスカはグラスを拭きながら、止まることのない思考を巡らせ続けていた。
みなさん、こんにちは。
森野はにぃです。
本日、「ワンダー」48話が配信されました。
実際にこんなことがあったら、考え込んじゃうのも仕方ないですよね……。
何かが自分に振りかかった時、
どのように思考を巡らせるのか、というのは、きっと人それぞれだと思います。
中には「考えても仕方がないから考えない」という方もいらっしゃるでしょう。
考え方って、十人十色で答えはないのです。
そういったシーンを書く時、自分の手の内をまるっと明かしているような不思議な感
覚がします。
そして、自分以外の人が一体どんな思考の巡らせ方をしているのか、気になってしま
うのです。
次回49話もよろしくお願いします☆