こんにちは☆
Hayamiです。
本日、16話が配信されました!
今回はシンゴに視点をあてたお話になっています。
実は意外にもシンゴは書きやすいキャラクターたったりします。
以前、脚本を書いた作品のダメ男キャラの時もそうだったのですが、
ちょっとダメなくらいの人の方がやっぱり親近感も沸きやすく書きやすいのかな、と思います。
完璧な人っていませんからね。
そして、今日からなんと12月!
早いもので今年も残り1ヶ月となりました。
楽しく過ごしたいですね!
次回17話もぜひお付き合い下さいね☆
シンゴは時折考える。どうして、こんな風になってしまったのか、と。けれど、答えは一向に出る気配がなかった。誰が悪いわけでも、何が悪いわけでもない、と彼は思いたい。しかし、自分に非があることは明らかだった。薄々感じてはいるのだ。自分の不甲斐なさに、アスカが次第にイライラを募らせているということも、それを解消する為には自分が作家として、しっかりやっていかなければいけないということも。でも、シンゴにはどうしたらいいのかがわからなかった。自分の中に書きたいものはぼんやりとある。しかし、それを形にするにはまだ早い。この気持ちは作家にしかわからないし、第三者にいくら説明したからと言って、理解してもらえるものでもなかった。シンゴはそれをわかっているだけに、アスカに表面的なことしか伝えられず、結果として、軽い言葉の羅列になってしまうのだ。
――もう少し、時間をかければ……。
シンゴはそう思いながら、アスカを見送った後、机に向かった。パソコンの画面は明るく、開かれたワードには未だ一行しか書かれていない。『僕の奥さんは別れさせ屋で働いている。』彼は自分の実体験を元に小説を書こうとしていた。