こんにちは☆
Hayamiです。
本日、29話が配信されました!
自分の立ち位置を考えることが、
この仕事を始めるようになってから多くなりました。
自分の立ち位置を客観的に観た時、
時々、驚くことがあります。
大抵の場合、「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ……」
というものが多いのですが(苦笑)
きっとアスカもヒサシもそんな気持ちを抱えているのではないかなぁ、と思います。
次回30話ぜひお付き合い下さいね☆
自分のシンゴに対する気持ちも、浮気をするヒサシの気持ちも、結局のところ、辿り着いた先が違うだけであって、結婚当初の温かで希望に満ちていた頃の気持ちと異なっているという意味では同じだ。もがき苦しんでいる重さが同じなのだとしたら、ヒサシも苦労しているな、とアスカは同情の気持ちさえ持ってしまう。別れさせ屋という仕事をしているから、浮気をされている人の味方だと思われることが多いけれど、実際、彼女は浮気をする人の気持ちにより近いところにいる。別れさせ屋は仕事であって、それ以上でもそれ以下でもない。アスカはそんな自分の立ち位置に時々苦笑してしまう。けれど、彼女のその冷淡とさえ思える割り切りこそが、この仕事に必要なことだった。いちいち、依頼者に同情していては、精神がもたない。
アスカは家に着くと、静かに鍵を開け、中に入った。部屋の電気は全て消えている。真っ暗な中にも人の気配があった。アスカは人と暮らしているのだということをこういう瞬間に感じる。