こんにちは☆
Hayamiです。
本日、17話が配信されました!
愛情の行き違いって、
きっと誰でも経験したことのあることなんだと思います。
それをどうしたいか、たとえばやめるのか、続けるのかは、
その人の考え方や相手の存在感や関係性次第なんですよね。
アスカがこれからどういった選択をするのか、
その選択は妥協なのか、愛情から来る決断なのか、
そこら辺も楽しみにしていただけると幸いです。
次回18話もぜひお付き合い下さいね☆
駅に向かう道すがら、アスカはぼんやりとシンゴのことを考える。シンゴのことは愛している、と確かに思う。けれど、顔を見たり、話したりするだけでうんざりしてしまう自分がいるのもまた事実だった。確実に自分たちの愛情は行き違い始めている。どうにかしたい。以前のように、シンゴをもっと大切に思いたい。そう思ってはみるものの、彼女は何度愛そうと思っても、感情の波に抗えずにいた。シンゴと別れて、別の男とやり直す、ということも考えてはみたけれど、いかんせん、この仕事で出会いなどあるはずもない。今更1人になることは気がひけた。今ここで別れてしまっては、今まで支えた分を損してしまう、という思いが彼女にないことがせめてもの救いだろう。
アスカは改札を抜け、電車に乗り込むとドアの前に立ち、溜め息をついた。電車が動きだし、景色が少しずつ変わっていく。景色が変わっていくのに、気持ちは同じ場所に停留し続けている。そのもどかしさが今のアスカには耐え難かった。