アスカはベッドの上で大きく伸びをすると、隣でまだ寝ているシンゴに目をやった。静かに寝息を立て、丸まるように眠っている自分の夫を見て、溜め息をつく。
昔はこんな姿を見るだけで、嬉しくなったものだ。隣に自分の愛する人が寝ている、という事実だけでどうしてあんなにも嬉しかったのか、今の自分には到底理解することなど出来ない。あの頃の気持ちと今の気持ちの落差にアスカはもう一度溜め息をついた。
彼女はベッドから出て、ひんやりとしたフローリングに足をつけた時、ふと昨日のヒサシのことを思い出した。選ばれた言葉、眼鏡のブリッジを押し上げるキレイな指、スマートな振る舞い、どれをとっても、胸をときめかせるには十分だった。今、自分の隣で寝息を立てている男とは雲泥の差だ。
アスカはまた出そうになった溜め息を奥歯で噛み殺した。
今日はバーでの仕事は休みだったので、アスカは事務所の椅子に座り、いつものように机の上に足を乗っけながら、書類に目を通していた。左手には書類、右手には煙草を持ち、白い煙を事務所に充満させている。
「別件は上手くいってるみたいねー……」
煙草を灰皿に置き、紅茶の入ったカップに持ち替えると、アスカは紅茶を一口すすった。書類を机に置こうとした時、突然事務所のドアがノックされた。
みなさん、こんにちは。
森野はにぃです。
本日、「ワンダー」42話が配信されました。
寮生活を送っている春たちの登校シーンは、
意外にも今回初登場です。
私自身、寮生活はしたことがないのですが、
楽しそうでいいなー、と思う反面、
色々と気を遣わなければならなそうで、大変だろうな……と思ってしまいます。
そんな憧れからか、春くんたちは寮生活にしてしまいました(笑)
最近、旧校舎での新たな展開が書きたくて、ウズウズしています。
少しずつの更新になってしまいますが、どうぞ根気よくお付き合いしていただけると
嬉しいです。
次回43話もよろしくお願いします☆
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、「サークル○サークル」42話が配信されました。
昨日は最初に就職した会社の同期と飲み会でした。
やっぱり、同期っていいですね!
物書きになってから、同期はいないし、
引きこもって原稿を書いていることが多いので、
人と喋って刺激を受ける機会も格段に減りました。
みんなそれぞれの分野で頑張っていて、
尚且つ同い年ともなれば、自分も頑張らなきゃ!
と思うんですよね。
次会う時に、また1つ良い報告が出来たらいいなー、と思いながら、
今日も今日とて、原稿をもりもり書いております☆
さて、番外編「ドライフルーツ・シンキング~マンゴーな過去に~」はもう読んでい
ただけたでしょうか?
作家のシンゴの視点で語られるアスカとのなれ初めや、
シンゴが考えていることを物書きとして描いている、というお話です。
全10回となっておりますので、ぜひこちらも併せてご覧下さい☆
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次回、43話もよろしくお願い致します☆
ヒサシはジントニックの入ったグラスに口をつけて、彼女の後ろ姿を目で追った。
然して、美人というわけではないが、気になる女だな、とふと思って、ヒサシはまた苦笑した。最近の自分の行動に少し笑ってしまったのだ。軽率な行動、などと言ったら、声をかけている女に失礼だと思う反面、その言葉が一番しっくりくるような気がしていた。女なら誰でもいいのか、と時々自問してしまうくらい、最近のヒサシは手当たり次第、いいなと思った女に声をかけていた。勿論、仕事に支障が出ないような女にしか声はかけない。会社に押しかけてきたり、浮気をネタにゆすってきたりする女は避けたかった。自分に本気になる女は、妻と愛人の2人もいれば十分だと考えていた。本気――そこまで考えて、ヒサシは深く溜め息をついた。2人を同時に愛することは出来ても、2人の本気を同時に受け止めることに、最近いささか疲れ気味であることは違いなかった。そんな疲れから手当たり次第に声をかけているのかもしれない、と思ったところで、ヒサシは考えるのをやめた。いくら考えたって、今の彼には答えなどわからなかったからだ。
ヒサシは徐に携帯電話をポケットから取り出した。着信もなければ、メールの受信もない。溜め息をついて、再びポケットに携帯電話をしまった。
その後、彼がいくら待っても、待ち人は来なかった。
みなさん、こんにちは。
森野はにぃです。
本日、「ワンダー」41話が配信されました。
関東では一昨日かなり雪が降り、
昨日は道路が凍結していて、とてもびっくりしました。
関東で雪が降るのって、珍しいので、
雪に馴れてない分、その時の対処がなかなか上手くいかないみたいですね……。
私も道路のど真ん中で危うく転ぶところでした。
皆さんも雪が降った翌日は気を付けて下さいね!
次回42話もよろしくお願いします☆