【Hayami】「サークル○サークル」38話配信☆

こんにちは☆

Ｈａｙａｍｉです。

本日、「サークル○サークル」38話が配信されました。

連載をしているとよくあるのが、この描写入れたっけ？　とか、

この伏線引いたっけ？　というものです。

書き終わったら、漠然と書いたことは覚えているのですが、

詳細は忘れていくんですよね……。

そして、慌てて、前の原稿を読んで、胸を撫で下ろす……なんてことが、

よくあります。

記憶力はある方なんですが、いかんせん。

連載原稿に関してはちょっぴり弱めに出来ているようです。

今のところ、不備なく進められているので一安心です。
さて、番外編「ドライフルーツ・シンキング～マンゴーな過去に～」はもう読んでい

ただけたでしょうか？

作家のシンゴの視点で語られるアスカとのなれ初めや、

シンゴが考えていることを物書きとして描いている、というお話です。

全10回となっておりますので、ぜひこちらも併せてご覧下さい☆

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次回、39話もよろしくお願い致します☆

小説「サークル○サークル」01-38. 「作戦」

「少し、話し相手になってもらえないかな」
　ヒサシの突然の申し出にアスカは心底驚いた。仕事中でさっきから忙しく、カウンター内を行ったり来たりしているバーの店員相手に、こんなことをさらっと言ってのけるのだ。どんなシチュエーションでもきっと物怖じしないで、女に声をかけられるのだろう。
「すみません。マスターに聞いてきますね」
　アスカは新人らしく、そうヒサシに答えると、マスターに話し相手になっていても大丈夫かと訊いた。すると、意外にもマスターからはあっさりとOKがもらえて、彼女は拍子抜けしてしまった。
「お待たせしました。大丈夫です」
　アスカはヒサシの元に戻って来るなり言った。
「良かった」
「もしかして、お約束の方が来られないんですか？」
　アスカはさっきから時計を気にしていたヒサシに言った。
「鋭いね。その通りだよ」
「時計を気にされていたから……」
「格好悪いところを見られていたようだね」
「そんなことないですよ。待ち合わせの時間にやってこなければ、誰だって時間が気になるものです」
「フラれちゃったかな……」
　ヒサシはそう言って、酒を煽った。