こんにちは☆
Hayamiです。
本日、11話が配信されました!
そして、昨日なんと「まとめ読み」が配信されました☆
10話までがまるっと読めるので、もう一度読みたい方や、
まとめて読んでみたい方はぜひぜひ読んでみて下さいね。
ちょっぴり作家の仕事がわかる回だったのではないかなー、と思います(笑)
さてさて、「依頼」も11話目に突入しました。
取り敢えず、「依頼」は次回12話で終了ですのでお楽しみに☆
最後まで書かずに何が面白くないんだか、アスカにはさっぱりわからなかった。作品が面白いかどうかは自分が判断することではなくて、編集や読者が判断することなんだから、さっさとプロットを書き上げればいいのに、とも思ったが、アスカはそれも口には出さなかった。言ったところで、何かが変わるわけではないのだ。
「でも、今度は大丈夫! きっと書けると思うよ」
「それは良かったわね」
今の一言はさすがに嫌味ぽかったかな、と思ったが、シンゴはそんなことにすら気が付いていなかったようだった。「書けると思う」では困るのだ。生活のことを考えれば、「書かなければならない」ということをシンゴはわかっていない。アスカの収入があるから、どこかで安心感が芽生えてしまっているのだろう。アスカだって、何もシンゴに生活費の全てを期待しているわけではない。ただ料理は出来ない日が多くても洗濯や掃除などはアスカだってしているわけだから、せめて家賃の半分くらいは入れてほしいと思っていた。けれど、そんなことをシンゴに言って何になるというのだろう。危機感もなければ、大作が書ける気配もない夫を選んでしまったのは、自分自身なのだと、諦めることくらいしか、今の彼女には出来なかった。