【Hayami】「サークル○サークル」15話配信☆
- 2011年11月29日
- 作家ブログ
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、15話が配信されました!
前回に引き続き、シンゴとアスカのシーンです。
少しずつ、アスカの人となりが伝わっていたらいいな、と思います。
別れさせ屋としての仕事が次第に本格化するに従って、
いろんな人のいろんな想いが交錯していきます!
次回16話もぜひお付き合い下さいね☆
~Tiny Chain~ 女性のための女性の小説集。
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、15話が配信されました!
前回に引き続き、シンゴとアスカのシーンです。
少しずつ、アスカの人となりが伝わっていたらいいな、と思います。
別れさせ屋としての仕事が次第に本格化するに従って、
いろんな人のいろんな想いが交錯していきます!
次回16話もぜひお付き合い下さいね☆
アスカはクローゼットの中から、背中の開いた少し露出度の高い白のニットを取り出す。彼女の唯一の魅力と言っても過言ではないのが、うなじの綺麗さだった。女として、誇れるものがこの部分だけしかないということに、若干うんざりしながらも、アスカはその武器を使うことにした。鏡の前で髪を簡単にアップにする。少し後れ毛が気になったが、きっちりしすぎない方が、かえって相手の油断を誘えていいことを彼女は知っていた。
ボトムにはスカートではなく、ラインストーンのついたジーパンをチョイスする。ミニスカートというコーディネートも一瞬頭を過ったけれど、それはやめた。あまり甘い感じのファッションにしてしまうと、男に媚びているような気がして、嫌だったのだ。男に媚びることは、彼女自身のポリシーに反する。
アスカは手早く着替えると、ブランド品のトートバッグに普段使っているバッグの中身を丸ごと入れ替え、履歴書も一緒に入れた。
「じゃあ、行ってくるわ」
アスカは脱いだ服を脱衣所に持っていく途中でシンゴに言う。
「うん。いってらっしゃい。帰り遅くなるなら、気を付けてね」
「私はいつでも気を付けてるわよ。それじゃあね」
アスカはシンゴの方を振り向きもせずに、出て行った。そんなアスカの後ろ姿をシンゴはただぼんやりと眺めていた。玄関のドアは空しく閉まり、残響だけが彼の耳に残った。