【Hayami】「サークル○サークル」14話配信☆
- 2011年11月27日
- 作家ブログ
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、14話が配信されました!
前回から始まりました「作戦」ですが、
今回はシンゴとアスカの日常を書いています。
健気なシンゴに冷たいアスカ、という図ですが、
必ずしつも冷たくしている方にだけが
悪いわけではないんですよね。
いろんな人のいろんな想いが少しずつ見えてくると思いますので、
次回15話もぜひお付き合い下さいね☆
~Tiny Chain~ 女性のための女性の小説集。
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、14話が配信されました!
前回から始まりました「作戦」ですが、
今回はシンゴとアスカの日常を書いています。
健気なシンゴに冷たいアスカ、という図ですが、
必ずしつも冷たくしている方にだけが
悪いわけではないんですよね。
いろんな人のいろんな想いが少しずつ見えてくると思いますので、
次回15話もぜひお付き合い下さいね☆
「よし、これで完成っと」
アスカは独り言を言いながら、履歴書を眺める。
「あとはこれをcrashに持っていけば、終わりね」
彼女は下見に行った時に、crashで短期のアルバイトを募集していたのをしっかりと見ていたのだ。
「取り敢えず、洋服を着替えてこなきゃ」
アスカは溜め息混じりにそう言うと、自転車で自分の家へと向かった。
「あれ? 早かったね」
シンゴは洋服を着替えに戻ったアスカを見て、驚いたように言う。髪はボサボサで眠そうな目をしていた。きっと昼寝でもしていたに違いない。アスカはそんな夫の姿を見て、苛立ちを隠しきれなかった。内心舌打ちをし、彼女は夫の前を通り過ぎながら口を開いた。
「帰ってきたわけじゃないわ。着替えて、また出かけるの」
「そう。今日の夕飯は、ビーフシチューにするから、早く帰って来てね。アスカ、好きだろう?」
「今日は遅くなるかもしれないから、先に食べてて。私は帰ってきたら、温めて食べるから」
「そっか……」
困ったような顔をして、シンゴは俯く。けれど、アスカはそんなシンゴの表情などまるで見ていなかった。彼女は仕事のことで頭がいっぱいで、それどころではなかったのだ。