「新作、書かれてるんですか?」
「あぁ、今、ちょうど書いているところだよ」
そう言って、シンゴはしまった、と思った。特に何かを書いているわけではなかった。依頼がないということもあるが、何より書きたいものが今の彼には見つからなかった。何を書いていいのかわからない。小説を一年に何冊も書いていた時は、そんなことが自分に降りかかるなんて思いもしなかったけれど、現実に今、シンゴは書くべきことも書きたいことも見つけられず、主夫業に専念している。作家として、仕事はしたい。けれど、自分の引き出しが空っぽになって、何も出てこなくなってしまったのだ。空っぽの引き出しはいくら開けたって空っぽのままで、とうとう何も出て来ることはなかった。そして、今に至る。
「どんな話を書いてるんですか?」
「……」
ユウキに訊かれて、シンゴは咄嗟に言葉が出てこなかった。何も書いていないのだから、何も答えられなくて当たり前だ。どんな話かをでっちあげるには、少しの時間が必要だった。
「すみません……。そんなこと、俺に言えないですよね」
「いや、少しくらいなら、大丈夫だよ」
そして、シンゴは書いてもいない小説の話を始めた。
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、「サークル○サークル」107話が配信されました。
そして、すでに6月も4日目です。
早いですね!!
今月終われば、今年も半分が終わっちゃうってことなんだなーって思うと、
やらなきゃいけないことも、
やりたいこともまだまだ残っていることに気が付きます。
先日も告知させていただきましたが、
「めぇぷる べりぃ」というインターネットラジオ番組を
先月から開始させていただいております。
まだ、聞いてないよ! という方はぜひぜひ聞いてみて下さい☆
こちらから↓
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お便りまだまだどしどし募集しております!
あなたの熱い1枚をお待ちしております!!
≪お知らせ≫
個人ブログ「Hayami’s FaKe SToRy」にて、
お仕事依頼・作品感想用メールアドレスを設置しております☆
アドレスはhayami1109@gamil.comです。
作品の感想等送っていただけますと幸いです。
メールは直接私のところまで届きます☆
≪番外編のお知らせ≫
番外編「ドライフルーツ・シンキング~マンゴーな過去に~」はもう読んでいただけ
たでしょうか?
作家のシンゴの視点で語られるアスカとのなれ初めや、
シンゴが考えていることを物書きとして描いている、というお話です。
全10回となっておりますので、ぜひこちらも併せてご覧下さい☆
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次回、108話もよろしくお願い致します☆