みなさん、こんにちは。
森野はにぃです。
本日、「ワンダー」89話が配信されました。
早いもので、今日で4月は終わりですね。
ついこの間、バレンタインデーがどうとか言ってたような気がします(笑)
しかも、今はゴールデンウイーク真っ只中!
皆さんはどこか遊びに行かれているのでしょうか?
私はゴールデンウイークが28日からスタートしていることに、
ツイッタ―のトレンドを見て気が付きました(笑)
日付とか曜日とか気にすることが、
OLをやってた時より明らかに減っているんだなー、と思いました。
OLの時はゴールデンウイークが近付くと、
ワクワクソワソワしたものですが、
今は取引先がお休みに入っちゃうので、
前後に締切が集中して青ざめてることが多いです(笑)
今年はのんびりまったり仕事をしつつ、
たまーに飲みに行って、
気分転換をするようなゴールデンウイークにしたいと思います。
それでは、引き続き、ゴールデンウイークと「ワンダー」を楽しんで下さいね☆
「お風呂に入ってくる」
アスカは食事を終えると、そう言って立ち上がった。食器を持って、キッチンへ行こうとする彼女を「僕が片付けておくよ」とシンゴが制した。アスカは「ありがとう」と言って、風呂場へと消えていく。その後ろ姿が完全に見えなくなったところで、シンゴは大きく溜め息をついた。
アスカの様子がおかしいことは一目瞭然だった。シンゴにはだいたい想像がついていた。例のターゲットと何かあったのだ。アスカから他の男の匂いがしていなかったことや、ボディソープの香りがしていなかったことを考えると、男女の関係になった、ということは考えづらい。けれど、キスくらいならしていてもおかしくないだろう、とシンゴは踏んでいた。アスカが風呂からあがったタイミングで問いただすことも出来るが、それは得策でないということをシンゴはわかっている。アスカは頑なに否定するだけだ。シンゴはアスカに白を切りとおしてほしいわけではない。アスカの恋を阻止したいのだ。その為には作戦を練る必要がある。シンゴは覚悟を決めると、一つ大きく頷いた。
「本当に何もないのよ」
「そうか」
腑に落ちないといった表情でシンゴはアスカを見ている。けれど、アスカは意に介する風もなく、西京焼きに箸を伸ばした。
「おいしい」
西京焼きを口に入れ、アスカは言った。正直、緊張の所為か味はよくわからなかった。けれど、シンゴの料理がまずかったことなど一度もないのだから、この西京焼きも美味しいに違いない、とアスカは思って口にした。
「良かった」
シンゴはほっとしたように言う。
「シンゴの作る料理でまずかったものは今まで何もないわ」
「僕の取柄は料理が上手いことくらいだからね」
「そんなことない。他の家事だって、完璧だわ。私がするより、よっぽど丁寧よ」
「それは君より時間があるからさ」
自嘲気味に言ったりしないところを見ると、シンゴは心の底からそう思っているようだった。
「違うわ。元々の性格よ。私は大雑把だけど、あなたは几帳面」
「結婚した頃、よく君はO型で、僕はA型だから仕方ないって話をしたね」
「そうね、若い頃はそんな話もよくしたわ」
「懐かしいな」
シンゴは目を細めた。きっと昔のことを思い出しているのだろう。アスカはそんな夫を見て、なんだか嬉しくなった。
「どうしたんだよ」
「えっ?」
「ニヤニヤしてるから」
「そんなことないわよ」
アスカは慌てて否定すると、西京焼きをもう一度口の中に放りこんだ。
「はい、お味噌汁とご飯。何もせずにすぐ座っちゃったんだね」
シンゴはアスカの向かいの席に腰を下ろした。
「うん……」
「アスカが面倒くさがりなのはいつものことだけど……。今日は何かあった?」
「えっ……」
「顔に書いてある」
「何もないけど……」
「話したくないなら別にいいけど、僕にはお見通しだよ」
「嘘ばっかり」
「嘘なもんか。一体、何年夫婦をやっていると思ってるんだよ」
シンゴのセリフにアスカは言葉に詰まった。本当にこの人は自分を見透かしているのかもしれない、と思ったのだ。アスカはシンゴをまじまじと見据えた。相手は作家だ。小説は人を書くことだ、と昔シンゴから聞いたことがある。それだけ、沢山の人を観察し、感情の機微を感じ取るとも言っていた。「だったら、あなたの方がこの仕事に向いてるかもしれないわね」とアスカが言うと、シンゴは「いつでも力を貸すよ」と笑いながらアスカに言ってくれた。そんな随分と昔のことを彼女は思い出していた。あの頃は本当に幸せだったとも思った。
こんにちは☆
Hayamiです。
本日、「サークル○サークル」86話が配信されました。
4月も残すところ、あと1週間!
兎に角、今月は検査検査の日々でした。
しかも、今日もこの後、検査に行ってまいります……。
1週間後からはなんとゴールデンウイーク!
予定はもう決まりましたでしょうか?
私はボチボチ仕事をしながら、のんびり過ごそうかな……と思っています。
遊びに行く予定が0なのが切ないですね(笑)
それでは、皆様良いゴールデンウイークを!!
さて、番外編「ドライフルーツ・シンキング~マンゴーな過去に~」はもう読んでい
ただけたでしょうか?
作家のシンゴの視点で語られるアスカとのなれ初めや、
シンゴが考えていることを物書きとして描いている、というお話です。
全10回となっておりますので、ぜひこちらも併せてご覧下さい☆
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次回、87話もよろしくお願い致します☆