ご愛読(いただいたと仮定して)感謝です。


本日、短編『サシアイ』の終了日になります。
短い間でしたが、拙稿にお付き合いいただきましてありがとうございました!
例えそれが、怒りでも、不満でも、皆さんの心に何かが届いていればいいなー等と図々しくも願ってやみません。

追い出されなければ、次回作でまたお会いできる予定であります。
次回作では、キャラクターをもっと押し出して、娯楽作を目指してみようと思っています。
よろしければ覗いてやっておくんなましー。

重ねまして、お付き合いありがとうございました!

【森野はにぃ】お花見しましたか?


みなさん、こんにちは。

森野はにぃです。

本日、「ワンダー」82話が配信されました。

相変わらず、引きこもってお仕事をしているので、

気が付けば桜は満開。

そして、次に外に出る時には散っているんでしょうね……。

今年もお花見しなかったなー。

そう言えば、最後にお花見したのはいつだったのか思い出せません(笑)

皆さんはお花見出来ましたでしょうか?

静かに桜を愛でる時間というのは、良いですよね。

屋台が出たりもしているので、お祭りみたいでワクワクしたのを思い出します(笑)

4月も残り2週間。

4月下旬からはなんとゴールデンウイークが!!

この仕事を始めてから、ゴールデンウイークとは無縁の生活をしていましたが、

今年はちょっぴりゴールデンウイークを味わえるかも?

と期待しつつ、もりもり原稿を書いていきたいと思います。

4月が終わると、今年の3分の1が終わったことになります。

なんとも不思議な感じです。

気が付けば、夏になってるんだろうなー(笑)

それでは、引き続き、「ワンダー」を楽しんで下さいね☆

「サシアイ」16話

実は、ひとつだけ、確実に相手を凌駕し得る方法が見つかっている。恐らくは槇村もそれにたどり着いたはずのものだ。
(あとは、先に実行できれば……)
そう、実行さえできればすれば勝利は確実だった。
しかし、痛飲した大量の酒も今度ばかりは頼りにならず、結局、俺は躊躇してしまう。
この時点で、少なくとも俺の勝利は無くなった━。

どうしてこうなった? 何故、止められなかった? 槇村のマンションへの道すがら、答えが出るはずも無い自問を繰り返した。
水は自然が生み出したもの、酒は神が分け与えたものという━槇村の知識と美貌は、神様の招聘に適うものだったのかもしれない。
これから目の当たりにするであろうそれを夢想し、俺は神々しさに胸打たれた。同格を望むなど、土台無理な存在だったのだ。
俺の来訪を予測していたように、槇村のマンションのドアには鍵が掛かっていなかった。俺も迷うことなくリビングへと向かう。
すべてを確認するため、照明を点けた。
「クロサイの、間に合ったのか……」
果たして等身大の酒瓶の中、勝利を確信した微笑みを死相に浮かべ、全裸の槇村が浸かっていた。


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